株式会社藤三

顧客事例#009

株式会社 藤三

コンサルではなく「仲間」。 僅か1ヶ月半で、年間6,000万円のコストを削減できた理由


基本情報

業種・業態
小売業(スーパーマーケット)
エリア
広島県
設立
1950年(創立)
従業員数
1,660(正社員、パート含む)名

インタビュイー

  • 取締役 人事総務部長(兼)環境対策室長 岸森 有治 様

まずは、簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。

はい。私は、1980年に藤三に入社しました。そこからジョブローテーションで、青果販売担当、青果バイヤー、店長、人事教育課長、業務改革課長などを経験しています。

現在は、後輩を育てるような立場で、人事と総務を率いるようになって4年目になります。

このように、弊社では「生え抜き」の社員は、現場を含めて色々なことを経験します。店舗と本社を行ったり来たりする人間も多く、「この道一筋30年」といった人間はいないんですよ。

ですから、特定の領域に強い専門家を自前で養成し切れているわけではなく…。物流だったり労務だったり、様々な領域で外部のコンサルタントの力をお借りしています。

弊社も、そんなコンサルティング会社の一社ということになりますね。

ただ、コンサルって難しいですよね。色々な提案をいただく中で「世の中では今、◯◯が主流です」と全国のトレンドの話をされても、なかなか現場の実態からは乖離していて、実行が難しいこともあります。

その中でRELATIONS(以下、リレーションズ)さんに関しては、コンサルというよりは「仲間」という感覚です。一緒にコスト削減に取り組んだ、という印象を持っています。

特に価格に関する折衝となると、やはりパワーがかかるじゃないですか。ただ単に「安くせいや」と言って「はい、わかりました」と、なるわけがないんですよね。

その点、やはり「折衝のプロ」として、リレーションズさんは非常に頼りがいがありました。

自社でも稟議ごとに細かい折衝はしているのですが、それらは本当に枝葉の部分に過ぎません。ですが、大きい部分に手を付けようとすると時間もかかりますし、うちだけではとてもじゃないけれど、ここまで成果を上げられなかったと思います。

最初にお取り組みをさせていただいたのは、2012年ですよね。

そうですね。その後、断続的にお願いしていて、私が直接担当をさせていただいたのは2015年あたりからです。直近では2017年に、店舗運営系の複数の品目に取り組み、合計6,000万円以上(年間)を削減できました。

会社として、経費削減というのはずっと追っていくテーマです。ですが、どの品目に対して、どのタイミングで実施するかというのはなかなか難しいポイントで。

その中で、これまで他社のコスト削減系サービスの提案も色々と受けてきています。しかしリレーションズさんは、やはり最初の取り組みの時に期待を上回る成果が上がっていたので、弊社の代表からの信頼もあると思います。

1回目で満足していなかったら、その後、またお願いすることはないですよね。

2017年の取り組みに関しては、どういった印象をお持ちですか。

全体として問題点もなく、非常にスムーズにプロジェクトが進んだな、という印象を持っています。キックオフしてから1ヶ月半で、最終報告をいただいていますから。

コンサルタントの方には苦労があったと思うのですが、そんな様子は全然見せませんでしたね。結果的に、弊社内で「これ以上は絶対に下がらない」と思っていた品目に関しても、しっかり価格が下がったので驚きました。

活動中には、週報の形で毎週きちんと報告をくださっていたのも良かったですね。今でも、そのメールは全て印刷して保存しています。

当時は社内に総務部がなかったので、品目ごとに担当部署が違っていたんですよ。

そんな中で、社内にきちんと聞き取りをして、現状を調査した上で関係者すべてにこまめに連絡をくださっていました。

活動終了後の、お取引先様との関係性はいかがですか。

既存取引先との関係性には、しっかり考慮していただいていました。ですからその後も関係性は良好で、ギクシャクするといったことも全くないですね。

「他社に乗り換えるぞ」と伝えるような交渉の方法もあると思うのですが、そういった形で強引に進めるようなことは行っていません。

品目によっては弊社側から「今の取引先でお願いしたい」という要望を出したのですが、それに対してもきちんと配慮くださっていましたね。

これから先もお付き合いは続いていきますので、関係性が壊れるようなことがなかったのは非常に良かったです。そんな中で、社内にきちんと聞き取りをして、現状を調査した上で関係者すべてにこまめに連絡をくださっていました。

お取引先様との関係性を考えると、なかなか自社だけでは難しいかもしれませんね。

そうですね、やっぱり皆「相手に良い顔をしたい」という気持ちはあるじゃないですか。それに、取引先の要望を聞くほうがラクですよね。

ただ一方で、藤三は、もともとコスト意識が非常に強い会社なんですよ。

例えば電気代を節約するために真っ暗の中で仕事していたり、店舗の清掃に使う備品をボロボロになっても工夫して使っていたり…。どちらかと言うと「行き過ぎてしまう」ことも多かったんです。

しかし今は、そういった部分にはどんどん投資をして、効率を上げていこうとしています。

作業場にも夜間に自動で床洗浄をするような機械を入れたり、惣菜のラッピングを行うロボットを導入したり。削減できたコストの分を、こうした投資にどんどん使っていけると良いですね。